ブラジルで生活するのには一体いくらぐらいかかるのかというのは日本にいる人ならちょっと気になるんじゃないでしょうか。そこで実際にブラジルに住む僕が1ヶ月どのくらいお金を使っているのか発表したいと思います。
読者の方からこんな質問を受けました。ありがとうございます。
いつも参考にさせてもらっています。私はブラジルに半年ほど住んでみたいと考えているのですが、サンパウロで生活するには1ヶ月どれくらいかかるのでしょうか。ざっくりでいいので教えていただけたら助かります。
では質問に答えていきたいと思います。
そもそもブラジルって物価高いの?
ブラジルは南米に位置するだけに物価が安いというイメージを持つ人がほとんどじゃないでしょうか。しかし実際生活すれば分かりますが、はっきり言って大都市に住んだらめちゃくちゃ高いです。
特にサンパウロやリオデジャネイロはそれこそ東京や大阪に住むのと変わらないか、下手したら日本より高くなる場合もあります。
それに対し、田舎は比較的物価は安くなりますが、僕はブラジルの田舎に住んだことがないので、はっきりとした数字を伝えられないので、ここではサンパウロの物価を中心に話して行きたいと思います。
ブラジルの物価を語るうえで障害となるのは、ブラジルでは日本のように物事を平均で語ることが非常に難しい点にあります。
国民の大半が中流階級といった日本とは違って、ブラジルでは川辺で電気のないような暮らしをしている住民も入れば家の中にサッカーコートがあり、ヘリコプターを所有しているような大金持ちもたくさんいるからです。安く住もうとすればいくらでも生活レベルを落すことができるし、その逆もまた真実なのです。
じゃあ、ブラジルで生活するにはどのくらいのお金が必要なの?
そんな中、庶民的な生活を送っている僕の生活費を公開することである程度、ブラジルの生活費の目安がつくんじゃないかと思って紹介することにしました。何かの参考になれば幸いです。
ちなみに僕の置かれている環境はこんな感じです。
居住地 | サンパウロ市 |
住人 | 妻と二人暮らし |
住まい | アパート(2LDK) |
地区 | パウリスタ大通り(中心地)から地下鉄で15分以内 |
車 | なし |
主な移動手段 | 地下鉄、バス、uber(タクシー) |
外食 | 週1、2回 |
見ての通り、アパートの部屋数も日本の大都市と変わりません(広さは東京のアパートやマンションと比べるとだいぶゆったりしています)。
また、車も所有していませんし、移動はもっぱら地下鉄とバスです。たまに夜遅いときにはuberを使います。外食は週に1,2回行くかどうかといった感じで基本は自炊です。
日本でいうところの至って庶民的生活といっていいと思います。ではそんな生活をするのにブラジル、サンパウロではいくらかかるのか内訳を発表します。
家賃(管理費、水道代を含む) | 2500レアル(88,477円) |
食費+雑費 | 1000レアル(35,393円) |
光熱費(電気、ガス) | 100レアル(3,538円) |
通信費(インターネット、携帯) | 200レアル(7,078円) |
交通費(バス、地下鉄、タクシー) | 300レアル(10,618円) |
健康保険 | 300レアル(10,618円) |
遊び(外食、映画、飲み代など) | 500レアル(17,695円) |
合計 | 4900レアル(173,435円) |
2017年10月現在、夫婦二人でサンパウロで庶民的な生活を送るには、最低でも17万円以上かかるということです。南米にしてはかなり高くないですか?
特に家賃の高さはひどいですよね。ちなみにサンパウロで中心地から割と近い2LDKにして2500レアルはかなり安いほうです。普通なら3000レアル(106,176円)以上は普通にします。
健康保険もものすごく高く、僕の場合、職場がかなり負担してくれてるので夫婦二人で300レアル程度に収まっています。
あと日本と比べても割高なのは外食です。大衆向けのレストランでもランチと飲み物を頼んだら25レアルから30レアル(884~1,061円)はかかります。夕食を食べてお酒を飲もうものなら100レアル(3,538円)なんてすぐに飛びますよ。
確か10年前はこの半分ぐらいのコストで生活できたような記憶があります。インフレのため年々物価が上がってきた結果、こんなに高くなってしまったのです。
一人暮らしならもっと安くすませることもできるでしょうが、半分の2450レアル(86,754円)まで下げられるかというと難しいかもしれません。
ワンルームのアパートを借りるのでも結構高いので最低でも月に3000レアル(106,176円)はかかると思ったほうがいいでしょう。それにしてもサンパウロ、高いですねぇ。
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