ブラジル旅行に行きたいけど、英語が通じるのかが心配。そんな人のためにブラジル在住の僕がアドバイスをいたします。今回のテーマはずばり「ブラジル人って英語が話せるの?」です。
読者の方から質問を受けました。ありがとうございます。
質問があります。今度ブラジルに旅行で行こうと思っているのですが、ブラジルでは英語は通じるのでしょうか。それともやはりブラジルに行くならポルトガル語を覚えていったほうがいいんでしょうか。アドバイスお願いします。
ブラジルで英語は通じるの?に対する答え
ブラジル人は英語が話せるのか、話せないのかというのはあくまでも個人の問題で、一般化して語るのは難しいです。そこである興味深い記事やデータがあるので、それを基に考えてみましょう。今回参考にしたのは2015年11月4日に配信された記事で、多少古いですがまだそれほど現状は変わっていないはずです。
>>Brasil é 41º colocado em ranking de conhecimento de inglês; nível é baixo
記事のタイトルは「ブラジルは英語知識ランキングで41位:レベルは下」。ソース元はUOLのニュースサイトです。ではこの記事の要点をまとめてみます。
O levantamento, divulgado nesta quarta-feira (4), contou com a participação de 910 mil pessoas de 70 países e avaliou gramática, vocabulário, leitura e compreensão dos participantes durante 2014.
「水曜日(4日)に発表された調査には70カ国から91万人の人々が参加し、2014年の間、文法、ボキャブラリー、リーディング、理解力が診断された」
注・levantamentoは「調査」、「リサーチ」を意味します。
O Distrito Federal foi classificado como a unidade federativa com maior índice de proficiência em inglês no Brasil, com nível moderado de conhecimento (54,17 pontos). Em segundo lugar, aparece o Estado de São Paulo, com 53,06 pontos e também proficiência moderada.
「ブラジルにおいて英語の能力で最も高い比率を記録したのは連邦直轄区でレベルは並(54,17ポイント)。2位はサンパウロ州の53,06ポイントで同じくレベルは並」
注・foi classificado comoでこの場合「~に分類される」、「~としてみなされる」といったニュアンスになります。
Pelo segundo ano consecutivo, a liderança da América Latina ficou com a Argentina, que desde a mesma pesquisa divulgada em 2014 manteve o alto nível de conhecimento em inglês, com 59,02 (2014) e 60,26 pontos (2015) — o país é o único com alto nível de conhecimento em inglês na região.
O levantamento segue com República Dominicana (proficiência moderada – 56,71), Peru (proficiência baixa – 52,46) e Chile (proficiência baixa – 51,88) nos 2º, 3º e 4º lugares. Todos à frente do Brasil, que ocupa a 7ª colocação.
「2014年に同様の調査が発表されてから2年連続でラテンアメリカではアルゼンチンがトップに立ち、59,02ポイント(2014年)、60,26ポイント(2015年)と高い英語レベルをキープした。
同調査ではドミニカ共和国(レベル並 – 56,71ポイント)、、ペルー(レベル下 – 52.46)、チリ(レベル下 -51,88ポイント)が(ラテンアメリカにおいて)2、3、4位に付いており、その全てが7位のブラジルより上位に付いている。」
注・segundo ano consecutivoで「二年連続」という表現になります。
ブラジルで英語は通じるのかどうかのまとめ
まとめるとこうなります。
- ブラジルの英語レベルは世界で41位(ちなみに日本は30位)。
- ブラジリア連邦直轄区やサンパウロ州では並の英語が話されているものの、それ以外の州ではレベルはさらに落ちる。
- ブラジルの英語はラテンアメリカ諸国でも下位のレベルで、ペルーやチリよりもレベルが低い。
実感としてのブラジル人の英語力
さて、ここまで話して最後に自分の主観を入れたいと思います。前述の記事にもあったようにブラジル全体の英語レベルはお世辞でも高いとはいえないでしょう。これは事実です。
しかしブラジルは国も大きく、人口も2億を超え、さらに貧富の激しさも日本の比ではありません。そんな国で平均値を出そうとすると、低い点が出てしまうのは仕方がないことです。
そんな環境でも都市部の若者に限っていえば英語が話せる人は多くいる、と僕は感じています。もちろんレベルは個人差がありますが、外国人旅行者を対応する程度の英語なら問題ないはずです。空港、ホテル、観光地案内でもカタコトかそれ以上の英語が通じるはずです。
とはいえどうせブラジルに行くならやっぱりポルトガル語が話せるのが一番です。というわけで今日からぜひともポルトガル語の勉強を始めましょう!
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