もしもピアノが弾けたなら、もしもポルトガル語が完璧に話せたら、といった願いを込めたフレーズはポルトガル語では一体どのように話すのでしょうか。いくつかの表現方法を勉強していきましょう。
読者さんからの質問です。ありがとうございました。
はじめまして。
ポルトガル語会話を本格的に勉強し始めたばかりです。英語の
I wish I could〜〜
〜が出来ると良いんだけどな。
ポルトガル語を話せたら良いのにな。や、また
ギターを弾けるようになりたいな。
もっと上手く歌えるようになりたいな。という表現をおしえてください。
答え
英語でいう「I wish I could」に相当する表現はポルトガル語にはいくつかバリエーションがあります。ただ、まだポルトガル語を勉強し始めたばかりの場合は、その違いや使い方は少し難しいかも分かりません。いずれにしろおおよそ以下のような表現になると思います。
ポルトガル語の「もし~できたら」の3つの言い方
1、Tomara ~
・Tomara que chova amanhã. 明日雨が降るといいなあ。
起こりうる現実的なことを願うときには、動詞は「chova」のように接続法現在形になります。
・Tomara que eu fosse uma mulher. 僕がもし女だったらなあ。
男性が非現実的な願いを込めていうときは、動詞は「fosse」のように接続法過去形になります。
2、Quem me dera~
・Quem me dera saber falar português perfeitamente. もしポルトガル語が完璧に話せたらなあ。
この場合、saber+falarといったように動詞の原型のままで使われます。quem me deraの場合も実際には「話せない」、つまり非現実的であることが前提になります。
・Quem me dera agora eu tivesse a viola para cantar. (君に)歌うために今(ここに)ギターがあったらいいのになあ。
quem me dera eu~と主語を入れることで、動詞が接続法過去形になることもあります。実際にブラジル音楽の歌詞で使われたフレーズです。
3、Se ao menos~
・Se ao menos eu tivesse mais dinheiro minha vida seria muito mais fácil. もし私がもっとお金をもっていたら、私の人生はずっと楽になっていたのになあ。
Se ao menosの場合も動詞は接続法過去形が使われます。
・Se ao menos eu pudesse esquecer. せめて忘れられたらいいのになあ。
「忘れられない」ときに言う表現です。
初心者が「もし~できたらなあ」を簡単に言う方法
ブラジル人は難しくいうのを好まないのか、会話の中ではなんでもかんでもシンプルに言うのが一般的です。それなのにポルトガル語初心者の人がこれらの表現を使ったところで、おそらく上手く通じないでしょう。そこで最大限シンプルに言うには「~したいです」というのが一番です。
Gostaria de +動詞
・Gostaria de aprender português. ポルトガル語が覚えたいです。=>「ポルトガル語ができたらいいのになあ」
・Gostaria muito de ir mas não posso. 本当は行きたいですが、行けません。=>「行けたらいいのになあ」
gostariaは「querer」のもっと丁寧な言い方になりますが、実際はそうではないけど「したい」ことを表現するときにも使います。場合によっては「~できたらいいなあ」と聞こえなくもないです。初心者のときはこうしてできるだけシンプルに話すように心がけましょう。
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