今日は英語からポルトガル語を覚える人のためにいくつか両国語の違いを簡単に解説しようと思います。
日本語を基にポルトガル語を勉強するよりも、英語>ポルトガル語と勉強していくほうが言語のルーツも近いため覚えるのが断然に簡単になります。とはいえもちろん違う言語なだけに様々な違いがあるので注意が必要です。
1、ポルトガル語と英語の男性名詞と女性名詞の違い
英語には名詞のほとんどが中性なの対して、ポルトガル語は名詞の多くに男性名詞と女性名詞が存在します。
英語の名詞の性別
doctor 医者
lawyer 弁護士
teacher 教師
ポルトガル語の名詞の性別
doutor 男性医/doutora 女性医
advogado 男性弁護士/advogada 女性弁護士
professor 男性教師/professora 女性教師
英語も性別がないわけではなく、言葉そのものが性別を表す名詞もあります。ポルトガル語にも同じタイプの名詞が存在します。
英語の性別を表す名詞
man 男
woman 女
waiter ウェイター
waitress ウェイトレス
ポルトガル語のの性別を表す名詞
homem 男
mulher 女
garçon ウェイター
garçonete ウェイトレス
2、ポルトガル語と英語の動詞の活用
英語の場合、現在形は三人称単数しか語尾が変化しませんが、ポルトガル語は主語によって変化します。
英語の動詞の活用
I go
You go
He/She/It goes
We go
you(複数形) go
They go
ポルトガル語の動詞の活用
Eu vou
Você vai
Ele/Ela vai
Nós vamos
Vocês vão
Eles vão
3、ポルトガル語と英語の質問文
英語では質問文になると、主語と動詞をひっくり返したりしますが、ポルトガル語はイントネーションを変えるだけです。
英語の質問文
Is he a student? 彼は生徒ですか。
Is Tom American? トムはアメリカ人ですか。
ポルトガル語の質問文
Ele é um aluno? 彼は生徒ですか。
Tom é americano? トムはアメリカ人ですか。
4、ポルトガル語と英語の否定文
英語ではdon’t, haven’t, wouldn’tなど様々な形がありますのが、ポルトガル語は基本的には動詞の前に「não」を付けるだけです。
英語の否定文
I don’t have money. 私はお金を持っていません。
I can’t go to work today. 私は今日仕事に行けません。
I’m not Brazilian. 私はブラジル人じゃありません。
ポルトガル語の否定文
Não tenho dinheiro. 私はお金を持っていません。
Não posso ir ao trabalho hoje. 私は今日仕事に行けません。
Não sou brasileiro. 私はブラジル人じゃありません。
5、ポルトガル語と英語の数えられる名詞と数えられない名詞
英語では数えられない名詞(不可算名詞)もポルトガル語では数えられる名詞(可算名詞)とされているものがたくさんあります。
英語の数えられる名詞と数えられない名詞
some water いくらかの水
some information ある情報
ポルトガル語の数えられる名詞と数えられない名詞
uma água 一杯の水
uma informação ひとつの情報
6、ポルトガル語と英語の形容詞
英語の形容詞は複数形がありませんが、ポルトガル語は複数形があります。
英語の形容詞
blue eyes 青い目
beautiful houses きれいな家
ポルトガル語の形容詞
olhos azuis 青い目
casas bonitas きれいな家
7、ポルトガル語と英語の主語
英語は文章を構成するうえでは主語が必須ですが、ポルトガル語は動詞の活用で主語が伝わるため必ずしも主語が必要ではありません。
英語の主語
I go to school. 私は学校に行きます。
ポルトガル語の主語
Vou à escola. 私は学校に行きます。
英語からポルトガル語を勉強する際には、英語>ポルトガル語辞書があると大変便利です。
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