ブラジルの若者がよくするポルトガル語の書き間違い

Three Young Teenagers

ブラジル人にとってもポルトガル語は難しい言語で、会話においても読み書きにおいても間違えることは当たり前にあるということはすでに話しました。「ブラジル人が誤用しがちのややこしいポルトガル語の単語集」や「ブラジル人がよくするポルトガル語の間違い」では間違えやすい例を挙げてきましたが、今回は若者の間で起きやすい間違いについて触れてみましょう。

1、agente ≠ a gente

ブラジルでは会話で「私たち」というときに、「nós」よりも「a gente」を使う若者が多いです。しかし多くの若者は、「a gente」を「agente」とミススペルします。「agente」と書くと「代理人」と言う意味になってしまうので注意しましょう。

2、fasso

fazerの一人称現在は、「faço」です。インターネットで書くときに多いミスです。

3、mais ≠ mas

「mais」も「mas」も地域によっては同じ「マイス」といった発音になることから混合する人が多いです。「mais」は「もっと」、「さらに」といった意味なのに対して、「mas」は「しかし」といった意味なので注意が必要です。

4、abençõe

動詞「abençoar 神が恵みを授ける(神がご加護を与える)」の命令形、あるいは続法現在3人称はabençoeとなり、「~」のアクセントは付きません。これは名詞「bênção」にアクセントが着くため、動詞にも付くはずだと勘違いしていることが原因です。

5、concerteza

正しくは「com certerza」です。「もちろんだ」、「絶対だ」、「確実だ」などの意味があります。

6、mim ajuda!

「助けて」と書くときに信じられないことに「mim ajuda」と書く人が結構います。正しくは「me ajuda」です。

7、menas

英語の「less」に当たる言葉ですが、性別を持たずいかなるときでも「menos」となり、「menas」と女性にしてはいけません。

8、meia ≠ meio

「7」と似ているミスです。meioは「いくぶんか」、「すこしばかりか」といった意味で性別の変化はありません。それに対し「meia」は「半分」といった意味で使われます。

例;Fiquei meio triste.  私は少し悲しくなった。

例; Vamos ao cinema às nove e meia da noite. 映画館に午後9時半に行きましょう。

9、nada haver

「関係ない」、「関連がない」という表現ですが、正しくは「nada a ver」です。

10、derrepente

正しくは「de repente」と分けて書きます。「突然」といった意味があります。

11、porisso

正しくは「por isso」と分けて書きます。「だから」といった意味があります。

12、excessão

正しくは、「exceção」と書きます。「例外」という意味ですが、大人でもよく間違えます。

13、quiz

動詞「querer(望む)」の一人称直説法過去は、正しくは「quis」と書きます。

14、apartir de

「~から」といった意味がありますが、正しくは「a partir de」です。

例・A partir de amanhã serão iniciadas as novas atividades. 明日から新しい活動が始まります。 

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