通常、ポルトガル語の動詞は主語によって活用しますが、ときと場合によっては活用せず不定詞 (infinitivo)のままで使うことがあります。
ここではどんなときに動詞が活用せずに不定詞のままで使われるのか、またその例外を見ていきましょう。
ポルトガル語で動詞の不定詞を使うとき infinitivo
1、動詞「ser」+不定詞
Amar é dar. 愛するとは与えること。
É fácil falar. O difícil é fazer. 言うが易し、行うは難し
2、不定詞+動詞 ~することは~する。
Fumar prejudica a saúde. タバコを吸うことは健康を害する。
Dançar ajuda a emagrecer. 踊るのは痩せるために役立つ。
3、動詞「ser」+形容詞+不定詞 ~することは~だ。
É duro trabalhar todos os dias. 毎日仕事をするのは大変だ。
Era difícil não chorar quando me despedi dos meus amigos. 友達に別れを告げたとき、泣かずにいられなかった。
4、前置詞+不定詞
Eles não tem o direito de gritar assim. 彼らにあんなふうに怒鳴る権利はない。
Os torcedores foram impedidos de entrar no estádio. サポーターはスタジアムへの入場を拒否された。
Meus irmãos não gostaram da proposta do trabalho mas eu os convenci a aceitar. 兄たちは仕事のオファーを気に入っていなかったが、私が受け入れるように説得した。
Hoje não tenho nada para fazer. 今日はやることがなにもない。 *前置詞+不定詞の場合は、不定詞の前に来る形容詞、あるいは動詞の補語として使われます。
5、命令形のときの不定詞
Soldados, marchar! 兵士たちよ、前へ進め!! Favor não estacionar. 駐車しないでください。
6、「ver」、「ouvir」、「sentir」など感覚を表す動詞+主語、または人称代名詞目的格+不定詞
Eu vi o ladrão roubar uma moto. 泥棒がバイクを盗んだのを見た。 Ouvi-as dizer que não iriam à festa. 彼女たちがパーティーに行かないと言っていたのを聞いた。
7、「deixar」、「fazer」、「mandar」など他の動作の原因となる動詞の場合
Deixei-os sair do trabalho cedo hoje. 今日は彼らを早く仕事から帰らせました。
O nosso chefe mandou-as comprar comida. ボスは彼女たちに食べ物を買いにいかせました。
例外・不定詞といえど、paraの後に来る不定詞は主語によって活用するべきだという意見もあります。
例1 Os policiais estão aqui para resolver o problema. 警察官たちは問題を解決するためにここにいる。
例2 Os policiais estão aqui para resolverem o problema. 警察官たちは問題を解決するためにここにいる。
これに関しては賛否両論ですが、どちらも間違っていないと言えるでしょう。ただ比較的単数形(例1)の方が一般的です。 一方でparaの後に来る動詞がestar、 ser、 ficar、 tornarなどの場合と、受動態の場合は、どちらかというと複数形を使うことが多くなるようです。
Elas tiveram que suar muito para se tornarem as campeãs. 彼女たちは優勝するためにものすごく努力しなければならなかった。
Elas tem que malhar muito para ficarem magrinhas. 彼女たちは痩せるためにたくさんエクササイズをしなければならない。
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