ポルトガル語で「人々」を意味する「gente」という言葉がありますが、「a gente」や「agente」とも似ていて、どれがどれだか分からない人もいるんじゃないでしょうか。そこでこの記事ではそれぞれの使い方と意味を解説していきます。
「Gente se vê」ってどういう意味ですか?
正しくは「A gente se vê」です。genteとa genteは全く別物なので間違わないようにしましょう。では違いについて解説しますね。
1、gente
「人々/人/みんな」
1、Boa tarde, gente! こんにちは、みなさん!
2、Tem muita gente na cidade. 街にはたくさんの人々がいます。
genteは複数の人に対する呼びかけの言葉として使うほか、人々、または人といった意味を持ちます。genteは常に単数形扱いなので注意が必要です。
2、a gente
「私たち」
1、Tchau, a gente se vê! バイバイ、また会いましょう!
2、A gente não vai desistir nunca. 私たちは決して諦めません。
a genteは会話でよく使われる表現で、nósと同じ「私たち」を意味する主語の扱いになります。ただし、動詞の活用は常に三人称単数になるのが特徴です。
3、agente
「代理人/エージェント」
1、Estou fazendo o curso de Turismo para trabalhar como agente de viagens. トラベルエージェント(旅行代理店の社員)になるために観光学のコースを習っています。
2、Ontem, um agente da CIA foi preso na China. 昨日、CIAのエージェントが中国で逮捕されました。
agenteは「代理人」、「エージェント」などの意味になります。
4、há gente
「人々がいる/存在する」
Há gente que não sabe amar. 愛する術を知らない人々がいます。
Há gente demais nesse estádio. このスタジアムには人々がいすぎます(多すぎます)。
haverの三人称単数形で、terやexistirと同様の意味になります。会話ではterのほうが好まれます。
まとめ
音として聞くと、どれも「ジェンチ」や「アジェンチ」とほとんど同じですが、スペルによって全く意味が異なることに気づいたでしょうか。
では会話のときにはどうやって区別をつけるのかというと、それは文脈に頼るしかありません。
ただ、意味的にはそれぞれがお互いにかけ離れた意味を持っているので、意味さえ分かっていれば実際はそれほど間違えることはないはずです。
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