ブラジル人と会話したことがある人なら、彼らが「オー」というのを何度も耳にしたことがあるはずです。
実は日本人には同じ「オー」でも、ポルトガル語には「oh」,「ô」,「ó」, と3種類の「オー」があるのをご存じでしょうか。そこで今回はそれぞれの違いと意味を解説していきます。
ブラジルが言う「Aqui ó!」の「ó」ってどんな意味があるんですか?
「ここだよ!」といったニュアンスになりますが、「oh」や「ô」とも混同しがちなので詳しく説明しますね。
1、Oh
「おお/ああ/うわあ」などの感動詞。
1、Oh! Você está tão bonita! ああ、君はすごく可愛いよ!
2、Oh! Que sacanagem! おお、なんてひどいことするんだよ!
ohは喜び、驚き、苦しみ、痛み、恐怖などを表します。
2、Ô
「おい/ねえ」などの呼びかけの言葉。
1、Ô menino, vem cá me ajudar! おい、こっちに来て手伝ってくれよ。
2、Ô Renata, você está dormindo ainda? ねえ、ヘナタ、まだ寝てるのかい?
注・「Ô」は「Ó」に置き換えられることも多々あります。「Ô」はブラジルでよく使われ、ポルトガルでは「Ó」しか使われないという説もあります。
3、Ó
「おい/ねえ」などの呼びかけの言葉。または「Olha!」の省略形としてのスラング。
1、Ó menino, vem cá me ajudar! おい、こっちに来て手伝ってくれよ。
2、Ó Renata, você está dormindo ainda? ねえ、ヘナタ、まだ寝てるのかい?
3、Aqui ó! ここだよ(ここを見て)!
4、Ó isso aqui! これを見て!
注・1、2は呼びかけの言葉なのに対し、3、4はOlha!の省略形になっているのがポイントです。
まとめ
「oh」,「ô」,「ó」は発音も似ていて、文章にしても似たり寄ったりなので、実際ブラジル人でもよく違いが分かっていない人が多いです。ただ、それぞれシチュエーションによって微妙に意味が違うことだけでも知っておくといいでしょう。
Q&A